以前ニュースで、任天堂やプレイステーションのゲーム機の箱のみをフリマアプリで販売するという詐欺が多発して話題になりました。詐欺の被害に遭ってしまった方もいると思います。こうした詐欺をなんとか撲滅できないかと思い消費者センターに問い合わせてみました。
この記事では、消費生活センターの考え方、詐欺トラブルの対策と対処法について紹介します。
まずは、どのような詐欺がだったのか見ていきましょう。
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どのような詐欺だったか?
皆さんもすでにご存知かと思いますが、以前ニュースになった詐欺というのは、ゲーム機の空箱だけを出品してお金を手に入れようとする悪質極まりない詐欺行為です。
どちらも転売行為の影響で価格が高騰していました。
プレミア価格になっている商品はすぐに売ることができます。
それを利用して、フリマアプリのメルカリやラクマなどに出品する行為が多発していました。
巧妙な手口
フリマアプリでの商品説明欄にニンテンドースイッチやプレステ5の仕様や付属品などの説明がコピペされて長文で書かれています。
かなりの量の長文でした。
その中に、1文だけ
・ハードウェアなし
という言葉が書かれいたのです。
長文の中に、一言だけ隠れるように書かれているので気づきにくいです。
これは詐欺ではないかと思ったので消費者センターに問い合わせしてみることにしました。
消費生活センターの見解
僕は、詐欺が許せなくて消費生活センターに問い合わせてみました。
この悪質な詐欺について聞いてみると驚くべき答えが返ってきました。
下記が詳細です。
画像が販売する商品
最初に説明されたのは、画像の商品が販売物であるかどうかです。
箱だけが表示されていたらそれだけが販売物となるということです。
つまり、
となるので、何もおかしい部分はないということです。
出品されている画像にゲーム機が映っていたら指摘できるかもしれません。
商品説明に「空箱」の記載がある
出品物の商品説明欄に「空箱」というような表現があれば指摘するのは難しくなる。という見方でした。
どんなに長文でも一部分に
「中身なし」
のようなゲーム機が入ってない記載があるば詐欺と認めることは困難なようです。
出品価格
出品価格に対しての回答は少し曖昧でした。
箱が著しく高額で販売されていたことを伝えると、
というような回答でした。
価格の部分は、微妙ですね。
法的には分かりませんが、「希少だから」とか「今はレアもの」というような見方だとこの点を違反とするのも難しいのかも。
うーん、、、
なんとなく腑に落ちない。
僕なりの見解
やはり明らかな悪質行為ですので、僕なりに指摘できそうな部分を考えてみました。
・継続的な悪質行為
もし継続的な悪質行為をしていたら規約違反。
何度も同じことが行われていれば、指摘できると考えています。
・大量出品
出品者の商品を確認して空箱だけの大量出品が行われていた場合には指摘できる可能性が高いです。
この点も必ず確認するようにしてください。
・商品の状態を確認
空き箱の販売には、新品未使用で出品されている場合が多いです。
箱だけということは、箱を開封して中身のゲーム機を取り出しています。
この時点で中古という認識になるかと考えています。
これは規約違反でしょう。
・継続的な販売や中古には古物商が必要
断続的な販売や中古品を出品するには古物営業法に基づき古物商許可申請が必要です。
古物許可証を取得して初めて営業目的で販売ができるようになります。
このような点を指摘できるような気がしますが、なかなか動いてもらえないのが現状なのです。
では、何かできることはないのか考えていきたいです。
ここからは詐欺に遭わないための対策と、もし詐欺に遭ってしまったときに覚えておきたい対処法を僕なり考えてみました。
フリマアプリの保証制度
では、このような詐欺に遭遇してしまった時にはフリマアプリなどから補償されるのでしょうか。
答えは、補償してもらえます。
悪質な行為という証拠があり、状況の確認が取れればキャンセルと返金が行われるでしょう。
注意すべき点が、一点あります。
それは、相手に受け取り評価をしていないということが大前提です。
受け取り評価をしてしまうと、相手にお金が振り込みされてしまうので絶対に受け取りの評価はしないでくださいね。
商品が届いて、すぐに受け取り評価をしてしまい、泣き寝入りになった事例もあるようです。
以下の記事にトラブルの事例などをさらに詳しく記載しています。
メルカリ、ラクマ、オークションサイトなどを利用する際の注意喚起として記載しました。
役立てていただけたらと思います。
詐欺に遭わないための対策
1.安易に購入しない
希少な商品やゲーム機をメルカリやラクマで見つけて相場より安いからといって安易に購入しないでください。
良い話には裏がある場合も多いので。
フリマサイトで高額商品を買うのは常にリスクと隣り合わせだということを頭に入れておくべきです。
2.相手の評価を確認
新規で評価ゼロや悪い評価が多い出品者とは取引しないように注意してください。
こうした部分でも相手の良し悪しを確認するための一つの手段となります。
3.商品説明や画像を確認する
購入前には、商品説明と画像をよく確認してください。
箱だけの出品の時は、箱だけとか書いてあることもあります。
悪質な場合には、何も書かれていない場合もあります。
詐欺に遭ってしまった時の対処法
1.絶対に評価をしない
商品が発送されて受け取ったとしても絶対に評価をしてはいけません。
評価してしまえば出品者にお金が振り込まれてしまいます。
すぐに泣き寝入りをするのではなく、最後まで諦めないでできることを行ってください。
これから詳しい対処法を説明します。
2.出品者に返品と返金を要求する
事務所にお問い合わせをしたら出品者に返品、返金を要求してください。
会話をすることですんなり返金してもらえることもあるかもしれません。
これでもし対応してもらえないようでしたら、フリマアプリの運営事務局にお問い合わせをしてください。
3.フリマアプリの運営に問い合わせる
出品者に連絡してもダメなら、フリマアプリの運営に問い合わせることです。
フリマアプリのカスタマーサポートには、電話番号はないことがほとんどです。アプリ経由でメールをして連絡する手段しかありません。
場合によってはすぐにキャンセル処理や返金処理など迅速に対応してくれる場合があります。
4.出品商品と到着した商品の一致
フリマアプリで販売されている商品の画像と送られてきた商品が一致しているかの確認です。
もし違うようであればルールや規約違反ですので、フリマアプリの運営に指摘してください。
5.出品されているカテゴリーを確認
出品商品と違うカテゴリーで出品している行為も規約違反です。
例えばゲームの箱なのにファッションなどで出品していたらルール違反です。
こちら確認して、差異があれば指摘可能です。
6.警察に相談する
最終手段は、警察に相談です。
正直、こうした1つの事例で警察が動いてくれるかというと難しいかもしれません。
ですが、相談してみる価値はあります。
フリマアプリのプラットフォームに反していることや同じ悪質な行為を繰り返し行っているような事例が見受けられれば動いてもらえる可能性があります。
詐欺行為をする側は、匿名配送や虚偽住所の記載や情報を空欄にして発送してくるはずです。
ですが最近では、顔写真付きの身分証明書や健康保険証などで本人確認の登録が義務付けられてきています。メルカリやラクマに出品する際には、自分の住所や口座名義を登録している場合がほとんどです。
悪質だと判断されて警察が動いてくれるようであれば、フリマアプリの運営側は住所の情報を警察に開示しなければいけません。
そうしたことによって解決につながる場合もあります。
諦めないでください。
最後に
今回のようなゲーム機の空箱を出品する詐欺の他にもトラブルが今後も起きるかもしれません。フリマアプリ利用者の方々が今後このような詐欺に引っかかってしまうことも否定できません。
もし、魅力的な商品があって購入しようと考えたら一度この記事を思い出してください。
すぐに購入することが正しい選択ではないです。
今は手に入らない商品でも、いつかは絶対に手に入ります。
よく考えてから購入しましょう。
詐欺行為は絶対に許せません。
全ての方々が被害に遭わないためにもこの記事を書きました。
注意喚起のためにもシェアやいいねをしてたくさんの人に拡散してあげてください。
よろしくお願いします。