トコジラミが急増しているというニュースが流れていますが、海外では以前からこの問題がよく知られているというが事実でしょう。
現在日本では、今になってこれが大きなニュースとなり問題視されていることが驚かれるくらいです。
今回は、トコジラミとはどのような虫なのか、対策や海外旅行で注意すべき点などを解説していきます。
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トコジラミとは?
トコジラミ(bed bugs)は、カメムシの仲間でナンキンムシとも呼ばれている。
茶褐色で平らで羽のない虫です。
何千年も前に、中東に生息するコウモリがトコジラミを洞窟に運んで、徐々に拡大したという言い伝えがあります。
トコジラミは、ダニと勘違いされることも多いですが、ダニは、0.2mm~0.5mmと非常に小さく目では簡単に確認できないほどです。
一方でトコジラミは、5mm~8mmと目で確認できるほど大きいのです。
人のどんなところでも吸血をして這っては、さらに吸血を繰り返します。
トコジラミの生息する国や場所
トコジラミは、Bed bugsという名前の由来からベッドに潜んでいます。
また、海外の至る所でも発見されており、最近では、韓国やフランスなどが挙げられています。しかしながら、インドではトコジラミの問題がひどいことで知られています。
他にもアメリカ、イギリス、カナダ、オーストリア、中国、南アフリカ、ブラジル、ロシア、エジプトなど数多くの国で深刻な問題となっています。
韓国などが挙げられたのは、日本の旅行者や韓国から日本への観光客の行き来が多いことから、急増したと考えられるでしょう。
これだけ多くの国が悩まされていることから、一度でもトコジラミを持ち込まれてしまうと全滅させるのは不可能に近いということを物語っています。
トコジラミの特徴は、暗いとこを好みます。
ベッド、マットレス、床、壁、カーテン、カーペットなど至る所の隙間に潜んでいます。
ベッドの隙間や裏側に潜んでいることが多く、海外旅行などでも非常に注意しなければなりません。
また、ダンボールなどにも注意が必要です。
海外から発送されてくる段ボールに隠れていることもあります。
最近では、日本でも急増しているという報告があるようです。
外国人旅行客や海外旅行から帰ってくる際に、髪の毛にくっついていたり、服やスーツケースの中に入ってしまい連れて帰ってきてしまうことが原因の一つです。
トコジラミの発生経路をさらに詳しく見ていきましょう。
トコジラミの発生源
トコジラミは、空を飛べる虫ではないので家に突然入ってきてしまうことは少ないです。
発生してしまう理由として、いくつか考えられることがあります。
1.海外旅行
トコジラミの発生源は、海外旅行が最も多い原因と言えるでしょう。
旅行をしたら必ずホテルを利用します。
トコジラミは、客室に潜んでいることがあります。
多くの観光客が利用することもあるため、トコジラミ問題は後をたたず、至る部屋へ蔓延していることもあることでしょう。
ホテルの他にもAirBNBの利用にも注意が必要です。
2.海外から商品の購入
ネットショッピングが流行したことから海外から商品を購入する機会が増えています。
格安で購入できることから非常に便利に活用されています。
しかしながら、しっかり管理されていないダンボールを利用して商品を発送してしまうとそこから持ち込まれてしまう原因にもなるでしょう。
トコジラミは、ダンボールの隙間を好みます。
日本でもトコジラミが今後、さらに拡大するのであれば、再利用されたダンボールなどにも注意が必要だと考えられます。
3.中古家具の購入
中古家具は、非常に危険性が高いです。
長期間利用されていたものが、再販売されます。
徹底してクリーニングされている店舗もあればそうでない場所もあるでしょう。
こうしたこともリスクがあるため購入には、注意が必要です。
4.外出中
今後は、外出中にも注意が必要になるかもしれません。
日本でもトコジラミの拡大が急増してしまうと、電車内やバスといった場所でも安心できなくなってきます。
他にもカフェやレストラン、そのほかの施設等を経由して自宅に持ち帰ってしまうこともあるかもしれませんね。
トコジラミに刺されるとどうなる?
トコジラミは、夜行性のため夜寝ている時に刺されることが多いです。
トコジラミに刺されてしまうと、ひどい痒みに襲われます。
刺された時には、大きな痛みはないため気づかないことがほとんどでしょう。
刺された後は、赤く腫れ上がりかゆみを伴います。
トコジラミを自宅で発見したら駆除は不可能に?
トコジラミを自宅で発見したら大変になるという事実を知っておかなければいけません。
トコジラミは、非常に繁殖力が高いため、数匹いると一気に数を増やしていきます。
メスは、1日に1個から5個の卵を生み、どんどん繁殖していきます。
そういったことから、ベッドなどで発見をしてしまうとそれを処分しなくてはいけないほどなのです。
早期発見をしたところで、どこに潜んでいるのか分からないため、一度住み着いてしまうと全てを駆除することは非常に困難だと言えます。
しかしながら、できる限り早期発見、対策するためにやるべきことがあります。
海外旅行中のトコジラミに注意すべきこと
海外旅行中に、トコジラミに遭遇してしまうことがあるかもしれません。
いくつか注意すべき点を紹介します。
1.ホテルのベッドを確認する
まずは、ホテルのベッド裏や隙間をチェックしましょう。
トコジラミが潜んでいる場所として第一に考えられるのがベッドです。
ベッドは、観光客が一番利用している時間の長い場所だと考えられます。
ベッドを確認することで、部屋にトコジラミが繁殖しているか確認するための目安になるでしょう。
ベッド裏にびっしりトコジラミだらけということもあるので、怖くても見てください。
2.長袖長ズボンを着用
どんな時にも長袖長ズボンを着用することが重要です。
肌を露出してしまうと、トコジラミはすぐに刺してきます。
就寝の際にも服装に注意してください。
3.スーツケースのチャックは閉めておく
旅行中は、必ずスーツケースのチャックを閉めておくことを忘れないでください。
トコジラミは、スーツケースのような暗い場所も好きなので入ってしまうことがあります。
開いた状態にしたことで、自宅にトコジラミを連れて帰ってしまうリスクが高まります。
4.洋服は、スーツケースから出す
洋服は、できる限りスーツケースから出してしまうようにしてください。
洋服をクローゼットやベッドの上に置いてしまうと、トコジラミがくっついてしまい自宅に持ち帰ってしまうことがあります。
必要のないものも必ずスーツケースに入れてチャックをすることを忘れないでください。
5.床に物を置かない
床やカーペットの隙間などにもトコジラミが潜んでいることがあります。
物に付着して、それを日本へ持ち帰ってしまったり、自分が刺されてしまうことあるのです。
スーツケースも含め物やテーブルの上に置くなどして対策をしましょう。
トコジラミの対策、対処方法
ここからは、トコジラミの対策と対処法を解説していきます。
トコジラミが発生すると駆除は不可能になるという話をしましたが、日本での早期発見や海外旅行中に対策できることもあります。
どんなに繁殖力が高いとはいえ、できることはいくつかあるので必ず覚えておきましょう。
1.物を捨てる
重要なこととして、根本的にトコジラミを排除することが大切です。
第一にやるべきことは、物を捨てることです。
捨てられるものは、処分することでトコジラミを駆除することができます。
2.掃除機をかける
吸引力の強い、ダイソンなどで掃除をすることでトコジラミを一掃することもおすすめです。
吸引力が弱いとしっかり吸い取れないことが多いので、吸引力が高い製品が良いでしょう。
吸い取ったトコジラミは、すぐに袋に入れてください。その際には、袋を2重にしてトコジラミが出ないようにしっかり密閉してください。
毎日何度も掃除をすることで、自宅に潜むトコジラミを減らすことが期待できます。
3.洗濯機や乾燥機を使う
トコジラミは、60度以上の温度で10分間洗うと死滅させられるという情報があります。
最近の洗濯機は、60度に対応しているものがあります。
こうした製品を利用することでトコジラミを駆除できる可能性があります。
4.熱湯で洗う
洋服やシーツ、布団などを熱湯で洗うことでトコジラミを死滅させることが可能です。
海外では、熱湯が使える洗濯機が一般家庭にあります。
しかしながら日本で、熱湯が使える洗濯機は、業務用しか存在しません。
ですので、バケツなどに熱湯を入れて洗いたいものをつけることでトコジラミを排除できます。
5.ドライヤーを使う
ドライヤーは、高い温度の熱風を出せるのでトコジラミを死滅させるには、十分な温度だと言えるでしょう。
洋服などは、海外旅行中に、こういった簡易的な対策ができるかもしれません。
しかしながら、全てを死滅させるには時間がかかることや風の当て過ぎで火災の原因にもなるためベストな解決策にはならないでしょう。
6.ホテルの部屋を変える
もし、海外旅行中にトコジラミを1匹でも発見したら部屋を変えることを検討することも大切です。
確かに、お金はもったいないですがトコジラミを自宅に持ち帰ってしまったら大変なことになってしまいます。
掃除の行き渡ってしないホテルの滞在は、少し考えるべきかもしれませんね。
ちなみにですが、予約する際にレビューなどにトコジラミの情報や部屋の掃除状況も確認できるかもしれません。評価である一定の基準から判断できる可能性もあるのです。
最後に
今回の記事では、トコジラミの対策、対処方法と海外旅行で注意すべきことについて解説しました。
海外旅行だけでなく、日本でも急拡大しているニュースがあるようです。
一度、自宅に持ち帰ってしまうと繁殖力の高いトコジラミを駆除するのは困難になってしまいます。
そういったことにならないためにも、この記事で紹介した対策と対処法を必ず覚えておきましょう。