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アップライトピアノの運び方|嘘のような本当の話

皆さんは、大昔アップライトピアノをどのように運んでいたかご存知ですか?

昔は、道路が舗装されていなかったり、細い道があったりとピアノを運ぶのに苦労する地域があったようです。

母が持っていたヤマハ(YAMAHA)アップライトピアノの話になりますが、引越しをする際に驚愕の方法でピアノを運んだのです。

今回の記事では、アップライトピアノの運び方、嘘のような本当の話をします。

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アップライトピアノとは?

アップライトピアノ(Upright Piano)は、響板と弦が鍵盤に対して垂直になっているピアノです。別名縦型ピアノとも呼ばれています。

グランドピアノと比較するとコンパクトな形状なので、狭いスペースへの配置に適応しています。

グランドピアノは、高額で、さらにサイズが大きいので導入の敷居が高いです。

一方でアップライトピアノは、縦型で小さくなっていることにより、一般家庭や練習スタジオ、教室などの設置が大きな機種と比較すると容易なので人気があります。サイズやデザインによって音質が異なっています。

アップライトピアノには、次のようなサイズに分かれています。

・スピネットピアノ
・コンソールピアノ
・スタジオピアノ
・アップライトピアノ

スピネットピアノ

スピネットピアノ(Spinet Piano / Smallest Upright Piano)は、最も小さいタイプのピアノで、通常高さは約 91cm ~ 102cmです。

他のピアノと比べると音質が劣ってしまいます。

スピネットはコンパクトなので、小さなアパートやスペースが限られている部屋にも配置ができます。価格が安価なことでも人気がありました。

現在では、製造されていないため貴重なピアノとなっています。

コンソールピアノ

コンソールピアノ(Console Piano)は、スピネットよりわずかに大きく、コンソールの高さは約102cm ~ 109cmです。重さは、90kg 〜 140kg。

スピネットよりも音質が良くなります。

自宅でピアノを楽しんだり、趣味として弾くのに最適です。

スタジオピアノ

スタジオピアノ(Studio Piano)の高さは、約112cm ~ 122cmです。 重さは、180kg 〜 230kg。

音質も優れており、ピアノをこれから始めたい方や習いたての方、学生などの入門機として広く使用されています。

アップライトピアノ

アップライトピアノ(Upright Piano)は、最も大きいタイプで、高さは約124cm 〜 142cmまであります。重さは、240kg 〜 360kg。

大きな響板を持ち、響きが良いことから、機種によってはグランドピアノに匹敵するほどのサウンドを奏でることができます。

さらに価格も超高級なピアノと比較しても安価で高品質な製品を手に入れられることもメリットでしょう。

学校に置かれていたり、音楽教室の先生やミュージシャンなど幅広い方に利用されています。本気でピアノを始める方でももちろん購入する人もいるでしょう。

ピアノメーカー一覧

日本国内や海外でピアノを製造しているメーカーは、数多く存在します。

以下が、一部ですが、一覧となっています。

日本国内ピアノメーカー(ブランド)一覧

・ヤマハ(YAMAHA)
・カワイ(KAWAI)
・アポロ(APOLLO)
・アトラス(Atlas)
・ディアパソン(DIAPASON)
・クロイツェル(Kreutzer)

海外ピアノメーカー(ブランド)一覧

・ベーゼンドルファー(Bösendorfe)
・C.ベヒシュタイン(C.BECHSTEIN)
・スタインウェイ&サンズ(Steinway & Sons)
・グロトリアン・シュタインヴェーク(Grotrian Steinweg)
・ブリュートナー(Bluthner)
・ファツィオリ(Fazioli)
・ザウター(SAUTER)
・シンメル(Schimmel)
・アウグスト・フェアシュター(August Forster)
・シュタイングレーバー&ゼーネ(Steingraeber & Söhne)

他にも日本や海外には、数多くのメーカーが存在しますが、代表的なものを表記いたしました。

さて、ここからは祖母と母が実際に見た、業者による驚愕のピアノの運び方をお話をします。

アップライトピアノの運び方に驚愕!嘘のような本当の話

僕の母がまだ小学生の頃(昭和48年、49年頃)に母親からヤマハ(YAMAHA)のアップライトピアノを買ってもらいました。

母の自宅周辺は、道路はそこまで狭くなかったのでトラックやクレーンでの搬入ができました。

大きなトラックで自宅近くまで持ってきたピアノを外に出します。ピアノに、ベルトのようなものを引っ掛けて二人がかりで室内に設置が完了しました。

その後、母は自宅を建て替えることになったので、近所の家へ一時的に引っ越すことになりました。

引越しは、自宅から50mしか離れていない場所でした。

そこで、大変になるのがアップライトピアノの移動です。

母のアップライトピアノは、約250kgもある非常に重いものでした。

ピアノを運ぶ方法は、色々ありますが、やはりプロにお任せするのが一番!ということで業者(ヤマハ?)に手配しました。

当日になると、スタッフ2人が徒歩で来たのです。

ピアノを置いていたのは、一階でした。2人がかりで、窓付近まで移動。

アップライトピアノに2本のベルトを巻いていきました。

すると、業者の一人がピアノの前に立ち、250kgのアップライトピアノをリュックのように背負ったのです。

祖母と母は、驚愕!

そして、約50mの引越し先へ一歩一歩、ゆっくりと進み出したのです。

祖母と母は、目が点になり言葉を失っていたそうです。

そして、休むことなく無事引越し先へ到達。

最後は、スタッフ2人で自宅内に設置が行われました。

自宅の建て替えが完了した後も同じ業者に連絡をしました。

やはり同じように、250キロのアップライトピアノを背負って50m先の完成した新居へもう一度、移動してもらったそうです。

僕もこの話を聞いて色々驚いてしまいましたが、2つの疑問がありました。

なぜ車を使わなかったのか?

1つ目の疑問は、車を使わなかったことについてです。

母の自宅付近は、決して狭い道路ではありません。

車が入って行ける場所に位置していました。

近いとはいえ、安全に効率よく運ぶためにも車の方がいいのでは?と感じています。

ただ、この疑問はコスト面を考えたら理解はできます。トラックを搬入することも結構な費用が発生します。

近くの場合は、できるだけ安く抑える方法として手持ちで運ぶのが一般的なのかもしれませんね。

さて、次が考えても分からない疑問です。

なぜ1人でピアノを背負って運んだのか?

2つ目の疑問は、2人のスタッフがいるにも関わらず、1人でピアノを背負って運んだことについてです。

1人で運ぶことには、非常に危険を伴います。

アップライトピアノは、250kgほどあります。慣れているとはいえ、転んでしまえば大怪我では済みません。

ピアノを傷つけてしまったり、壊してしまうこともあるでしょう。

自宅内では、2人で作業していたため、一人のスタッフが腰などどこか痛めていたことは考えにくいです。

当初は、インターネットがない時代で広告として拡散するのは難しいです。なので、一人で運んでいる姿をパフォーマンスとして行います。

それを見た祖母や母、近所の人が口コミや噂から広まることで、新たな顧客をつけるためのマーケティングだったのでしょうか。

これは、祖母も母もずっと疑問に思っていることです。

これとは、少し違う話ですがヤマハの創業者も当時、オルガンを背負って長距離を運んだことがあるという情報が存在しました。

ヤマハの創業者は、オルガンを背負って250kmを歩いた?

事業家、山葉寅楠(やまはとらぐす)氏は、日本楽器製造株式会社(現在: ヤマハ株式会社)の創業者です。

山葉氏は、静岡県浜松市の小学校で、アメリカ製オルガンを修理していました。

その後、日本製オルガンができれば国益に繋がると考え、制作を目指します。開発を続けるも完璧な製品が出来ず、東京の音楽取調所(現在: 東京芸術大学音楽部)に見てもらうため、制作中のオルガンを持っていく必要がありました。

しかし、当時は鉄道や新幹線などは開通しておらず自力で運ぶ必要がありました。

浜松市から東京まで、その距離なんと240km。

脚絆、わらじ履き、天秤棒で自作したオルガンを担って運んだという歴史が残っています。

オルガンを持って行っていき審査を受けた結果、オルガンの調律が不正確だったことが判明。その後、山葉氏は音楽取調所で多くのことを学び、後に国産オルガンの製造に成功しました。

こうした苦労を重ねた創業者山葉寅楠がいたからこそ、現在のヤマハ株式会社があるのですね。

感動的な話です。

おそらく一人で運んだというのはないと思いますが(二人?)、オルガンを担いで240kmもの距離を運んだというのは驚きですね。

最後に

今回の記事では、アップライトピアノの運び方で、嘘のような本当の話を紹介しました。

ヤマハの創業者がオルガンを歩いて運んだという歴史がありました。

こうしたことからも、祖母と母が見た「アップライトピアノを一人で背負って運ぶ」というのは、昔はよくあったことなのでしょうか。

もし、同じ経験をした方や過去に楽器関係で働いていて知っている方がいましたら、ぜひコメントでメッセージを頂けましたら嬉しいです!

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